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映画【ペンタゴン・ペーパーズ~最高機密文書~】あらすじやキャスト、動画配信情報など紹介!ワシントンポストの歴史的決断!

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映画【ペンタゴン・ペーパーズ~最高機密文書~】あらすじやキャスト、動画配信情報など紹介!ワシントンポストの歴史的決断!

画像元:公式サイト

2017年に公開された映画【ペンタゴン・ペーパーズ~最高機密文書~】。アメリカを揺るがせた「ペンタゴン文書漏洩事件」を報道したワシントンポストの発行人、キャサリン・グラハムが主人公の社会派作品です。
今回は映画【ペンタゴン・ペーパーズ~最高機密文書~】のキャストやあらすじ、動画配信情報、そして作品の感想・考察など見どころをたっぷり紹介していきます!

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映画【ペンタゴン・ペーパーズ~最高機密文書~】の作品概要

  • 原題|『The Post』
  • 製作年|2017年
  • 監督|スティーヴン・スピルバーグ
  • キャスト|メリル・ストリープ、トム・ハンクス他
  • ノミネート|2018年第90回アカデミー賞作品賞・主演女優賞

映画【ペンタゴン・ペーパーズ~最高機密文書~】のあらすじ

泥沼化するベトナム戦争の中、当時海兵隊員として派遣されていたダニエル・エルズバーグ(マシュー・リス)。アメリカ国内で報道されていた楽観的な戦況と実際の戦場で目の当たりにした戦況との違いに、彼は疑問を抱きます。同じくこの状況に疑問と危機感を抱いていた当時のアメリカ国防長官、ロバート・マクナマラ(ブルース・グリーンウッド)は、アメリカ政府が今後同じことを繰り返さないように、あくまでも客観的にこのベトナム戦争を分析・記録することを命じます。その後エルズバーグはランド研究所に在職中、そのベトナム戦争に関する重要な文書(ペンタゴン・ペーパーズ)を反戦運動に役立てようとリークするのです。アメリカ政府そのものの信頼を揺るがすショッキングな事件は、最初にニューヨークタイムズによって明らかになります。そして、タイムズのライバル紙であるワシントン・ポストも、タイムズが公表した文書の残りを入手し、真実を報道しようと奔走します。

映画【ペンタゴン・ペーパーズ~最高機密文書~】の主な登場人物・キャスト

  • キャサリン・グラハム・・・メリル・ストリープ(高島雅羅)
  • ベン・ブラッドリー・・・トム・ハンクス(江原正士)

当時ワシントン・ポストの発行人であったキャサリン・グラハムを演じたのはハリウッドの大女優、メリル・ストリープ。夫の突然の自殺により、彼に代わってワシントン・ポストの社主・発行人を務めることになりますが、もともと主婦だった彼女は初めて足を踏み入れた世界で背負ったものの大きさに戸惑いつつも、やがて会社にとっても大きな決断を迫られます。ワシントン・ポストの編集主幹ベン・ブラッドリートム・ハンクスが熱演。「報道の自由」とは何か、真実を追求し報道する勇気、信念を貫き団結して文書の公開に踏み切ったキャサリン・グラハムと記者たちの姿を描いた作品です。

映画【ペンタゴン・ペーパーズ~最高機密文書~】の動画配信情報

映画【ペンタゴン・ペーパーズ~最高機密文書~】の動画配信情報

※一部レンタル・購入の場合あり。
※2022年10月時点の情報です。最新の配信情報は各VODサービスにてご確認下さい。

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映画【ペンタゴン・ペーパーズ~最高機密文書~】の 時代背景

ベトナム戦争とは

もともとはベトナムの統一権を主張しての南北に分かれての内戦でしたが、私たちが一般的に知っている「ベトナム戦争」とは、アメリカが軍事介入し北ベトナム軍対アメリカ軍・南ベトナム政府軍の長期化された戦争のことです。内戦から他国も巻き込む大きな戦争へと発展した「宣戦布告なき戦争」とされ、正確な戦争開始時期ははっきりと定義されず「1960年頃」とされています。北ベトナムの共産党政権が南ベトナムや東南アジア全体に拡大されることを強く警戒したアメリカは北ベトナムへ攻撃、当時のケネディ、ジョンソン、ニクソン各大統領政権においてこの戦争は泥沼化していき、長い時間をかけて多くの命が犠牲になっていくのです。

アメリカ政府が隠そうとしたもの

長期化し泥沼化したベトナム戦争の中、1971年に「ペンタゴン・ペーパーズ(=最高機密文書)」の存在が明らかになります。最初に報じたのはニューヨークタイムズ紙。そもそも、その文書が作成されたのは、アメリカの国防長官マクナマラをはじめとする戦争立案者たちが、拡大化するベトナム戦争を疑問視し始め戦争自体をあくまで客観的に記録するため。その文書に書かれていたのは、これ以上アメリカが軍事的介入を続けても事態は悪化し多くの犠牲をはらうことになり、アメリカの介入自体が間違っていたのでは、ということを結果的に明確にしたものでした。このベトナム戦争の長期化によってアメリカ国民には政府に対する不信感が高まっていました。ベトナム戦争にアメリカが軍事介入して以後、大統領が代替わりしながらもこの実態を知りながら隠してきたということがこの文書が公になることで暴露されれば、アメリカ政府そのものへの信頼が崩壊してしまう、と政府は恐れたのです。

映画【ペンタゴン・ペーパーズ~最高機密文書~】の見どころ

映画【ペンタゴン・ペーパーズ~最高機密文書~】の見どころ
©CROSOIR CINEMA

機密文書の存在が意味すること

ベトナム戦争が泥沼化し、アメリカ国内で政府への疑問や不信感が高まっていた最中、ベトナム戦争の客観的な分析記録いわゆる「ペンタゴン・ペーパーズ」(=最高機密文書)の存在がニューヨークタイムズによって明らかになります。芳しくない戦況と分析しつつも若い兵士たちの命を犠牲にさらしたアメリカ政府の実態を明らかにしようと、タイムズのライバル紙「ワシントン・ポスト」もその文書の残りの入手、報道に向けて奔走し、この事件はその後のワシントン・ポストの立場、アメリカの歴史にも大きく影響していきます。

キャサリン・グラハムの人間力

この映画で描かれている主役、キャサリン・グラハムという女性について、皆さんはどれくらい知っていますか?彼女はこの機密文書の暴露事件が起きた当時、ワシントン・ポスト紙の社主・発行人を務めていた人物で、アメリカ国内では有名人です。彼女は突然自殺した夫に代わり、ワシントン・ポストの社主・発行人を務めました。もともと主婦だった彼女は、経営のことや業界のことなど、夫のそばで見守っていた時との違いやまるで知らない世界に飛び込んだ戸惑いで押し潰されそうになりながらも、「自分なりのやり方」でその困難を乗り越えていきます。この「ペンタゴン文書暴露事件」においても、友人であるマクナマラ、ポストの編集主幹のベン・ブラッドリー、同じくポストの経営陣たちとの間で悩み葛藤し、文書を公開すべきかどうか大きな決断を迫られます。この映画でも彼女の人物像が細かく描写されていますが、苦悩し葛藤する自分を素直に受け入れながら、自分に正直であり続け、謙虚に周りの意見に耳を傾け、彼女らしく物事を判断していく姿には大きな勇気をもらうことができます。決して自分の社主としての立場におごらず、未知な分野も地道に学び、困難な状況に陥っても自分を卑下せずに立ち向かっていく姿勢には、同じ働く女性として学ぶことが多くありました。

恥ずかしながら、私はキャサリン・グラハムという女性についてほとんど無知でした。彼女の自伝ともいうべき「キャサリン・グラハム~わが人生~」も、映画を観た後に読みました。当初は、よくあるキャリアウーマンのサクセスストーリー的な映画なのかと(実に安直な発想ですが)思っていましたが、観てみるとその内容はとても深く考えさせられるものがあり、アメリカが背負っている歴史や、彼女が乗り越えてきた問題に大変興味を持ちました。

私が感じた彼女の魅力は、その謙虚さです。自分が思ってもみなかったタイミングでワシントン・ポストの経営を担うことになり、目の前に立ちはだかる大きな壁に戸惑い葛藤しながらも、謙虚に学び立ち向かっていく姿に心を打たれました。家族が守ってきたワシントン・ポストを自分も守り抜くという強い信念と、どんなに困難に陥っても、立場や自分自身、仕事そのものや会社の未来を卑下することがなかった彼女の姿は、観る人の心を勇気づけます。

映画【ペンタゴン・ペーパーズ~最高機密文書~】彼女が守り抜いたもの

彼女はワシントン・ポストを家族からもらった大切なプレゼントのように愛していました。自分が愛しているものをくれた家族、信頼してついてきてくれる会社の人たち、そしてなにより、ワシントン・ポストを同じように愛してくれている読者を失望させたくないという想いが彼女の根底にあるように感じました。それは特に経営者などの大きく大変な立場にいる人間だけでなく、信念を持って仕事をする全ての人間が親近感と愛情と尊敬の念を持つことができます。まだご覧になったことがない方は、ぜひどこかの機会に観て頂きたい素敵な作品です。

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