2020年公開(日本)の映画【ジョジョ・ラビット】は、戦時下のドイツに生きる10歳の少年が主人公。ユーモアを交えつつも戦争・政治・思想について強いメッセージを届けてくれる映画【ジョジョ・ラビット】のキャストやあらすじ、動画配信情報など見どころをたっぷり紹介していきます!
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おすすめタグ 新作・準新作映画 / 社会派(洋画) / 社会派(邦画) / 《アカデミー賞》ノミネート・受賞
映画【ジョジョ・ラビット】の作品概要
- 公開年|2020年(アメリカ2019年)
- 監督・脚本|タイカ・ワイティティ
- キャスト|ローマン・グリフィン・デイヴィス、トーマシン・マッケンジー、タイカ・ワイティティ、レベル・ウィルソン、スティーブン・マーチャント、アルフィー・アレン、サム・ロックウェル、スカーレット・ヨハンソン他
- 受賞|2020年第92回アカデミー賞脚色賞
映画【ジョジョ・ラビット】のあらすじ
第二次世界大戦下のドイツ。10歳の少年ジョジョは、空想上の友達であるアドルフ・ヒトラーの助けを借りて、立派な兵士になろうと奮闘していた。しかし、心優しい彼は訓練でウサギを殺すことができず、“ジョジョ・ラビット”という不名誉なあだ名をつけられてしまう。そんな中、ジョジョは母親と2人で暮らす家の隠し部屋に、ユダヤ人少女エルサが匿われていることに気づく。やがて、ジョジョは皮肉屋のアドルフの目を気にしながらも、強く勇敢なエルサに惹かれていく——。
公式サイト
映画【ジョジョ・ラビット】の登場人物・キャスト・吹替声優
- ヨハネス・"ジョジョ"・ベッツラー・・・ローマン・グリフィン・デイヴィス(山崎智史)
- エルサ・コール・・・トーマシン・マッケンジー(清水理沙)
- ロージー・ベッツラー・・・スカーレット・ヨハンソン(浅野まゆみ)
- アドルフ・ヒトラー・・・タイカ・ワイティティ(間宮康弘)
- クレンツェンドルフ大尉・・・サム・ロックウェル(桐本拓哉)
- フロイライン・ラーム・・・レベル・ウィルソン(斉藤貴美子)
- フィンケル・・・アルフィー・アレン(美斉津恵友)
- ディエルツ・・・スティーブン・マーチャント(佐々木睦)
- ヨーキー・・・アーチー・イェーツ(櫻井優輝)
映画【ジョジョ・ラビット】の動画配信情報
※一部レンタル・購入の場合あり。
※2022年10月時点の情報です。最新の配信情報は各VODサービスにてご確認下さい。
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映画【ジョジョ・ラビット】の時代背景、用語解説
ナチス・ドイツ
アドルフ・ヒトラー政権下(1933~1944)におけるドイツ。社会全体のあらゆる側面で「ナチズム」の考え方を強いられる全体主義国家だった。1939年、ポーランド侵攻をきっかけとしてヨーロッパにおける第二次世界大戦を引き起こす。戦況は悪化を辿りヒトラーは自殺。1945年5月に連合国軍に敗北し、ナチス・ドイツは解体となり滅亡した。
ゲシュタポ
ナチス・ドイツにおいて、「反ナチス」・「反ヒトラー」を厳しく取り締まった秘密国家警察。
ホロコースト
第二次世界大戦中のナチス・ドイツが組織的にユダヤ人などに行った絶滅政策・大量虐殺のこと。
映画【ジョジョ・ラビット】の見どころ
ずばり、映画【ジョジョ・ラビット】の見どころについて簡単にまとめてみました!
- あどけない10歳の少年・ジョジョの視点で見る戦争、ナチズム
- ジョジョを優しく見守る母・ロージーの強さと愛情
- 散りばめられたユーモアの中に隠されたメッセージ
- ジョジョに訪れる淡い恋と悲劇のコントラスト
映画【ジョジョ・ラビット】で驚かされたのは、10歳のジョジョを通してあまりにも純粋かつユーモラスに戦争やナチズムを捉えていたこと。
戦争に対しての素朴な疑問を持ちながらも、葛藤する暇も与えられないまま生活や思想が大きな闇にのみこまれていく様子は、どんな戦争映画よりも「リアル」なものを私たちに届けてくれたように思います。
ジョジョの空想の友、アドルフとの掛け合いは思わず吹き出してしまうほどおかしいのに、物語が進んでいくにつれてそのブラック・ユーモア的な要素がどんどん事態を切なく悲惨なものとして際立たせているようにも感じます。
ジョジョが経験するあらゆる「感情」を通して、とても大切なメッセージを受け取ることができるのです。
映画【ジョジョ・ラビット】ユーモアの中に潜む恐怖と切なさ
映画【ジョジョ・ラビット】で印象深かったのは、ジョジョの母・ロージーの姿。気高く勇敢で、愛する息子への愛情もたっぷり。前半でナチズムに心酔していくジョジョを心配しながらも、彼の個性を尊重しユーモアたっぷりに絆を育むシーンの数々は、観ていてホッと癒されます。
それでも、後半でジョジョに訪れる悲劇は、エルサへの初恋とのコントラストが相まって非常に切なく映ります。
あどけない10歳の少年にも容赦なく襲い掛かる「戦争」の闇は、他の戦争映画とは全く異なる角度で描かれながらもしっかりと表現されていました。
どんなに苦しくて悲惨な状況でも、「愛こそが最強なんだ」と心を照らしてくれるようなラストシーンも必見です。