2019年公開の映画【新聞記者】は、東京新聞記者・望月衣塑子の同名ベストセラーを原案とした社会派サスペンス。今回は、韓国の演技派女優シム・ウンギョンと松坂桃李のW主演でも話題を集めた映画【新聞記者】のキャストやあらすじ、原作、動画配信情報など見どころをたっぷり紹介していきます!


■映画【新聞記者】の作品概要
- 公開年・・・2019年
- 監督・・・藤井道人
- 脚本・・・詩森ろば、高石明彦、藤井道人
- キャスト・・・シム・ウンギョン、松坂桃李、本田翼、岡山天音、郭智博、長田成哉、宮野陽名、高橋努、西田尚美、高橋和也、北村有起哉、田中哲司ほか
- 原案・・・「新聞記者」/望月衣塑子(東京新聞所属)
■映画【新聞記者】のあらすじ

画像元:公式サイト
東都新聞記者・吉岡(シム・ウンギョン)のもとに、大学新設計画に関する極秘情報が匿名FAXで届いた。
日本人の父と韓国人の母のもとアメリカで育ち、ある思いを秘めて日本の新聞社で働いている彼女は、
真相を究明すべく調査をはじめる。一方、内閣情報調査室官僚・杉原(松坂桃李)は葛藤していた。
「国民に尽くす」という信念とは裏腹に、与えられた任務は現政権に不都合なニュースのコントロール。
愛する妻の出産が迫ったある日彼は、久々に尊敬する昔の上司・神崎と再会するのだが、
その数日後、神崎はビルの屋上から身を投げてしまう。真実に迫ろうともがく若き新聞記者。
「闇」の存在に気付き、選択を迫られるエリート官僚。二人の人生が交差するとき、衝撃の事実が明らかになる!
現在進行形のさまざまな問題をダイレクトに射抜く、これまでの日本映画にない新たな社会派エンタテインメント!
あなたは、この映画を、信じられるか──?引用元:公式サイト
■映画【新聞記者】の登場人物・キャスト

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- 吉岡エリカ・・・シム・ウンギョン
- 杉原拓海・・・松坂桃李
- 杉原奈津美・・・本田翼
- 倉持大輔・・・岡山天音
- 関戸保・・・郭智博
- 河合真人・・・長田成哉
- 神崎千佳・・・宮野陽名
- 都築亮一・・・高橋努
- 神崎伸子・・・西田尚美
- 神崎俊尚・・・高橋和也
- 陣野和正・・・北村有起哉
- 多田智也・・・田中哲司
■映画【新聞記者】の動画配信情報
映画【新聞記者】の動画は、
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■映画【新聞記者】の原案について
映画【新聞記者】の原案とされているのが、新聞記者である望月衣塑子の同名著書。ある過去を背負う若手女性新聞記者と、自身の置かれる立場に葛藤を重ねる若手エリート官僚との対峙を描き、政府の抱える「闇」を浮かび上がらせるような攻めた内容だったため、映画化はキャスティングも含め難攻したと言われています。余談ですがこの望月衣塑子さん、実は劇中での「座談会」に出演しています。
■映画【新聞記者】の見どころ

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ずばり、映画【新聞記者】の見どころを簡単にまとめてみました!
- フィクションでも“リアルな時代”を映し出す!?忖度なしの社会派作品!
- 「社会」に翻弄される「個」
- シム・ウンギョンの圧倒的な演技力!
- メディアに問われる本当の意味での社会的役割
- 匿名FAXに描かれた「羊」の秘密
映画【新聞記者】を観ると、フィクションという前置きを理解しつつも、その圧倒的なリアリティに思わず息がつまります。杉原が働く内閣情報調査室の極端な‟暗さ”は特に印象強く、私達が日々暮らすこの「社会」の闇に対して、薄々感じつつも目を背けてきたと思い知らされ、「なんて作品を観てしまったんだ」という余韻がいつまでも脳裏に残るのです。
デリケートな問題を扱いながら、一切の《忖度》が無いその潔さには驚きました。吉岡役のキャスティングにあたり、日本の女優ではなかなかOKが出ずにシム・ウンギョンが選出されたという話もありましたが、この映画【新聞記者】において彼女こそが作品を成功に導いた存在だと思います。
社会の闇に人生を翻弄されながらも立ち向かうことを決意し、それでも日々葛藤しながら生きる吉岡。私達が普段から見慣れている日本人女優の演技では表現しきれなかったであろうキャラクターを、シム・ウンギョンは見事に見せてくれました。
劇中でキーワードになる「Dugway Sheep Incident」について、簡単に解説しておきます。
■映画【新聞記者】私たちがリアルに直面している「闇」を映し出した傑作

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日本映画でも、記者を主人公にした社会派作品は今までにも製作されてきました。しかし、この映画【新聞記者】は圧倒的に《異質》な存在感を放ちます。それは、スキャンダラスな内容や韓国人女優を起用しているからという表面的なことが理由だとは思いません。この作品で何を伝えるべきかを最優先に製作されている映画だからです。フィクションでも、目や耳を背けたくなる問題の‟深刻さ”はリアルなものです。
藤井道人監督をはじめとしたキャストも含む製作陣が同じベクトルで作品に向き合ったことが伝わってきて、「映画」というものが持つエネルギーを感じました。
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